サンライフのように借入先の消費者金融が業務をやめたらどうなる

私の知り合いがサンライフという消費者金融を利用していたのですが、その会社が消費者金融事業をやめてしまったらしいのです。私はいま大手消費者金融を利用していますが、このように業務をやめてしまったら借りている人はどうなるのでしょうか?

債権を引き受けた別の業者への返済がはじまります

簡単にいえば、借金はなくなりません。事業をやめた業者から別の業者などが債権を引き受けているはずで、返済先が変わります。このとき、債権を新たに取得した業者から返済条件の変更が提示されることもありますのでご注意ください。一括での返済を含め、対応を迫られることも絶対にないとは言えないからです。

どうして、まだ顧客がいるのに事業をやめてしまうのでしょうか? それは収益難、資金難によるものと考えられます。たとえばある程度の顧客がいて収益が見込めていても、過払い金返還請求による返済負担が大きくのしかかってしまい、継続が困難になってしまう場合があるのです。

このとき業者は自分の持つ債権を他社に譲渡することで資金を得て対応します。ところがこの譲り受けされた側も同様に継続困難になって事業を停止するケースがあり、さらに別のところへ債権が引き継がれていくことも起こり得ます。

かつて消費者金融はグレーゾーン金利を利用して、高い金利を得ることで経営を成り立たせていました。これは法律の未整備な部分をついた方法であったこと、また多重債務者への乱暴な取り立て、自己破産の多発といったことから社会問題化したため、2000年6月から貸金業規制など必要な法整備がされていき、グレーゾーンはなくなりました。

この結果、借り入れ10万円未満は年20%、10~100万円未満年18%、100万円以上年15%が上限金利となったのです。

かつては出資法の上限金利である年利29.2%まで可能(詳細はこちら:キャッシングブラック)だったため、その金利で経営することを前提に貸し出していた中小の消費者金融はみな経営の根幹が揺らいでしまったわけで、大手消費者金融もその点では同じです。

大手消費者金融は銀行と提携していた場合など、当面の資金問題はクリアできたこともあって、現在も決算で赤字を出している例もありますが、すぐに事業を停止するような状況にはありません。

むしろ超低金利時代に収益源の確保が難しくなっている銀行にとっては、消費者金融のノウハウを得て、カードローンなどによる収益性の高い商品の提供を続けていきたいわけですから、この関係が続く限りは事業は継続していくと思います。

いずれにせよ、みなさんの借金が業者の事業停止によって棒引きになるようなことは絶対にありません。

消費者金融のサンライフの隆盛とその理由とは

サンライフと言えば、四国で大きな勢力を持っていた消費者金融です。本社は香川県にあり、一時期は中国地方にまで進出するくらいの勢いを持っていました。現在は廃業しています。その勢力は非常に大きく、また新しいサービスの展開にも力を入れていました。

例えば、インターネットでもうしこみができるサービスを展開し、四国だけではなくて全国から利用できるサービスなどもあったのです。自動契約機もあり、「るすバンクん」という相性が合ったくらいですから、大手ではないとしても、当時としてはかなり優れたサービスを提供していたと言えるでしょう。

サンライフはこのように規模を規模を広げていたのですが、現在は廃業しています。なぜ廃業したのかというと、グレーゾーン金利の撤廃が直接的な原因です。グレーゾーン金利が撤廃されるまでは、出資法の上限で貸し付けるのが普通だったのですが、それが撤廃されることになりました。

消費者金融にとっては、利益は利息収入なのですから、金利が低くなるとそれによって利益は縮小することになります。そうなることによって、経営が成立しなくなることが予想されたのです。当時、サンライフは29.2%という出資法の上限利率で貸し付けを行っていて、当時としては最も高い金利だったのです。

グレーゾーン金利が撤廃されたことによって廃業を余儀なくされた企業もたくさんあることを考えれば、早めに廃業を決めたサンライフの経営判断は優れていたと考えられます。廃業をしたのは2007年のことなのですが、このときに保有していた債権はプロミスに譲渡します。

その後、プロミスはネオラインキャピタルに譲渡することになります。ネオラインキャピタルは、保有していた債権を元にして経営を再開します。再開はするのですが、経営が悪化して資産が減少し、貸金業法で定められた要件を満たすことができなくなり、1年くらい営業した後に再び営業を停止することになるのです。

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